adhdは、発達障がいの一つとして子どもだけに限らない障がいで、大人のadhdも最近では本人に限らずその方の周りの方々の対応など社会を取り巻く問題として取り上げられることが多くなってきました。子どもの場合には、その言動のようすを「親や先生の気づき」がきっかけとなって専門機関での心理検査やカウンセリングなどでadhdとして診断されます。子どものadhdの心理検査でみられる共通点についてご紹介します。

子どものadhdの特徴

子どものadhdは、発達段階としての年齢相応の行動に不相応な行動を示します。その一般的な例としては、多動性があげられます。adhdの子どもの特徴としては、落ち着きがない、一つのことに集中する時間が短いなどです。ただ、子どもでも幼児の場合には、親御さんが心配して心理検査を行ってもadhdと判断しにくい場合があります。幼児の場合には個人差が大きいためです。次に、子どものadhdの特長についてご紹介します。

子どものadhdの判断―心理検査を受けるまで

子どものadhdの心理検査は、各自治体の児童相談所などの専門機関で判断される場合が多いです。その判断方法は、例えば小学校の場合には、子どもの学校生活の様子を観察することから始まります。学習中、あるいは休憩時間における行動や言葉に注目して勉強に取り組む姿勢や対人(友達)関係などを観察し「adhdの疑い」という判断を下します。

ここで留意したいことは、先生と保護者の共通理解の上で、心理検査などを行う専門家に依頼することです。先生がその子どもの「気になる言動」を見ぬいてadhdではないかと見抜いて保護者に十分に説明し助言して専門家に相談する場合が多いです。子どものadhdの判断は素人にはできません。また、子ども自身が判断できるものでもありません。このように、先生や保護者が子どもに十分に配慮してadhdの心理検査を行うことになります。

心理検査にみる子どものadhdの症例

子どものadhd心理検査では、いろいろな場面設定を行いその中で子どもと専門家でのやり取りがあります。ワークショップやロールプレイングという手法を用いることが多いです。それぞれの手法について以下にご紹介します。

・ワークショップ:学びや問題解決場面を与えられた子ども(参加者)が作業や発言を行い、その反応を専門家が判断してadhdかどうかを判断する手法

・ロールプレイング:役割演技のことで、現実に起こりうる場面を想定してそれぞれの役に応じて演じることで、例えば子どもと専門家が友達どおしになりきって会話を行い、その言動から子どものadhdを判断する手法

では、それぞれの手法によって診断されるadhdにはどんな共通の症状があるのでしょうか。

子どものadhd心理検査でみられる多動性の症状

①静かに座っていられない(体をゆすったり首を動かしたりする)

子どものadhdでワークショップやロールプレイングなどの心理検査を行うときに、検査そのものとともに、検査をする時の子どもの様子にも症状が表れます。それが(静かに座っていられない)です。多動性という症状の独特の特徴です。

②指示に従わずその活動をしない、長続きしない

心理検査でロールプレイングを始めた時に、「役割を決めようね。」と言っても自分のやりたいことを優先してなかなか心理検査を受けてくれない子どもがいます。adhd独特の症状といえます。また、やっと役割を決めて始めたと思ってもすぐに飽きてしまうこともあります。

③よくしゃべる

Adhdの心理検査を進めていると専門家の質問に対しての答えについて長くしゃべる子どもがいます。質問に関係した答えであれば問題はないのですが、話がそれていってずっと話し続けます。この症状(よくしゃべる)だけでadhdと決め付けませんが、一つの症状として現れます。

心理検査でみられる不注意症状

①集中力散漫

子どものadhd心理検査を行っていますと、集中力散漫という症状が見られる子どもがいます。ワークショップを行っているのに、部屋の中にある掲示物などに気がいってしまい集中して作業ができないなどの症状です。

②片付けができない、散らかっても気にならない

「散らかりを気にしない」という特徴は、子どもに限らず大人のadhd症状でよくみられます。心理検査をしていて子どもの机の様子を見ていますと、下に鉛筆や作業帳、消しゴムなどを落としても気にならないのです。また、専門家が声をかけるまでそのままの状態でいます。

③忘れ物、忘れ事が多い

子どものadhd心理検査を行うにあたって、例えば自立すべき小学校高学年になっても毎日の忘れ物が多いという症状があると、不注意症状が考えられます。また、心理検査でもつい今しがた自分が言ったことを忘れている場合があります。

子どものadhd心理検査でみられる衝動性

①質問前に勝手に答える

大人のadhd症状で多いのが質問前に答えてしまうという症状です。これは、子どもについても言えることで、専門家が話をする中にどんどん入ってきて話し出します。例えば、お話(絵本)の中で、ある動物の話をしていると、「前にお父さんと動物園に行って見てきたよ。すごく大きくて怖かったけどね。色はね・・・」と続きます。幼児の場合ですと、話す力に優れた子どもということも考えられますが、心理検査で小学校中学年ぐらいでこのように話し出すと、子どものadhdを疑ってみてもいいでしょう。

②順番を守らない

衝動性という特徴の最も顕著な症状が「順番を守らない」です。これについては、心理検査でもわかりますが、家族や学校の先生が日々感じておられることが多いです。給食のおかわりでみんなが並んでいる時に横入りすることを悪いことと思っていないという症状です。

③人にちょっかいをだす

子どものadhd心理検査をしていますと、初めて会って時間が経たないのに専門家(大人)が話をしていますと、めがねを触りに来たり、洋服を見に来たりします。目に入るいろいろな物がめずらしいのです。そして、それが物もあっても人であってもお構いなくちょっかいを出します。よくあることですが、人の家を訪ねると、置いてあるものの価値がわからずにあらゆるものに手を出すということがあります。

adhdの子どもの心理検査でみられる共通点・まとめ

adhdの子どもの症状は、多動性、不注意、衝動という大きく分けて3つです。ただ、幼児期には特に大きな個人差がありますので、心理検査を行っても専門家でさえ判断が難しい場合があります。また、親御さんがよく自分たちのしつけが原因だと思われることがありますが、あくまでも子どものadhdは脳の機能障害の病気です。