子ども心理カウンセラーの試験や、資格を生かせる仕事などについて紹介します。

子ども心理カウンセラーの試験

子ども心理カウンセラーの試験は、子どもの心の発達や家族との関係、社会への適応、子どもの人格形成などに関する知識があり、カウンセリングや適切なアドバイスをすることができるかを審査します。子どものしぐさに現れる心理や、子どもの悩みの対応、乳幼児期から思春期までの成長に応じた親や周囲の子どもとの関係が与える影響について理解し、適切なアドバイスをする技術が必要です。資格を取得したら学校での相談員や、カルチャースクール、親子教室などで活動します。試験は日本インストラクター技術協会が主催していて、受験資格はいらず受験料は一万円です。インターネットから申し込み、在宅で試験を受けて期日までに解答用紙を提出します。70%以上の正答率で合格です。

子ども心理カウンセラーの仕事

子ども心理カウンセラーは、悩みを抱えた子どもや保護者の相談に応じたり支援をします。いじめや不登校などの子どもの相談にのって社会適応をサポートしたり、保護者の子育ての悩みにアドバイスをしたり子どもの心のケアやコミュニケーション方法を教えて良い親子関係を築けるように導きます。現代の日本では夫妻共働きで子どもとあまり関われなかったり、核家族化で親以外に子どものケアをできる人がいないことが多く様々なストレスを抱えた人が増えていて、子ども心理カウンセラーのニーズが高まっています。子ども心理カウンセラーは様々な相談のケースに対して、効果的なアドバイスをすることが求められます。専門知識を学ぶことで自信がつきますし、偏った知識で子どもを傷つける心配がありません。幼児教育の手助けをする幅広い仕事で資格を生かすことができ、教育現場や学童保育施設、進学塾、カウンセリングサイトの運営、著作物の出版、講演を催すなどです。

子どもの教育で最も悩みを抱えるのは、子どもが幼稚園や保育園などで初めて他の子どもと接する時です。集団生活での子どもどうしのトラブルに関しての相談が多いと言われています。次に多いのが公的な決まりがある小学校です。幼児からの心のケアは、子どもが成長し競争や試験など外部からの刺激があった時にも効果があります。子どもの心理は、幼児期、学童期、思春期で大きく異なります。幼児期は親との関係がとても影響しますが、学童期は第三者の存在が精神にとても影響します。保護者にも実践的な悩み相談をすることで、家族問題の解決や少子化問題にアプローチすることもできます。

子ども心理は子育てに生かせる

親の子どもへの接し方が成長にとても影響します。体の成長と心の成長は異なり、子どもの心理や成長について理解することが大切です。生活習慣や集団の中で少しずつ学習して経験をすることで心は成長します。親が子どもにどのように接すればいいのか、何歳くらいで何ができるようになるのか知っておくと、子どもとすれ違ったり子育てで悩むことが少なくなるはずです。しつけや指導をする時は言い方を工夫することで、同じ内容でも効果が全然違います。子ども心理を知ると子育てでとても役に立ちます。子どもは親との接し方や幼少期の環境によって、心の成長がとても変わります。親子の信頼関係を築くには学校であった嫌なことを親に話して解決する状態にすることが必要です。成長の段階で子どもがどう感じるかを理解し、適切なアドバイスをしてサポートするとあまりひどい反抗期にならず余裕を持って子どもと向き合えるはずです。

幼少期から青年期までの期間は、人格を形成するのに大切な期間でありその後の人生にもとても影響します。子どもはある程度の年齢になるまでうまく自分の気持ちを伝えることができませんが、子どもの成長に応じた教育や接し方を知ることで、子どものしぐさや行動から気持ちがわかるようになります。たとえば、子どもが指しゃぶりをするのは不安を紛らそうとしていて、物を噛むのは情緒不安定だからです。このような行動をすることは子どもに問題があるわけではなく、環境や親の言動が原因になっています。また、子ども心理を知ることで子育てに悩みがある人や不安を感じている人に、子どもとの接し方などをアドバイスすることができます。

子育てに生かせる子ども心理は次のようなものがあります。作業興奮の効果は一度作業を始めると集中できる現象のことです。勉強や習い事で子どもがやる気がなくても、何らかのきっかけで一度始めると自然にやる気が出て集中力を発揮します。ハロー効果とはある対象を評価する時にそれが持つ顕著な特徴に引きずられて、他の特徴の評価が歪められることです。たとえば幼児教材ではキャラクターを用いて、子どもに勉強に興味を持たせます。子どもに興味を持たせたいことと子どもが好きなことを関連付ければ、子どもが自然に興味を持つようになります。単純接触効果は繰り返し接すると好感が高まることです。最初は興味がなかったり苦手なことでも、たくさん接していると次第にいい感情を持つようになります。子どもは良い印象のことには積極的に取り組もうとするので、この効果は子どもをやる気にさせたい時に利用できます。ミラーニューロン効果は他の人の行動を見て、まるで自分が行動しているように感じることです。この効果をうまく使うと、勉強も習い事も楽しく努力をすることができて上達します。プラジーボ効果とは偽薬を処方しても、薬だと信じることで何らかの改善が見られることです。プラジーボ効果はアスリートのイメージトレーニングにも利用されています。親が子どもを信じている、子どもに能力があるといったことを言い続けることで、子どもは自分には価値があると思うようになり自己肯定感を高めて様々な可能性を引き出すことができます。成功する人は自己肯定感がとても高く、非行に走る子どもは自己肯定感が低いことがわかっています。逆に気を付けたほうがいい効果は、アンダーマイニング効果という内発的に動機づけられた行為に対して外発的な動機付けを行うことでモチベーションが下がることです。勉強をしたらお小遣いをあげるなど褒美をあげると、褒美がないとやる気がなくなってしまいます。