子育てにおいて、心理学が役に立つことは様々なケースでみられます。子育てに悩んでいる親は、心理学に詳しい専門のアドバイザーから、心理カウンセリング等を通して的確な助言を受けることがあります。また、テレビやネットで紹介されているちょっとした心理学の話が、子育てにおいて何らかのヒントになることもあります。

さらに子育てに役立つ心理学の知識は、とても興味深いものも多く、身近な例と結び付けて学ぶことができるため、学びやすいものが多いです。

以下に子育てにおいて、心理学が役に立つことは様々なケースでみられます。子育てに悩んでいる親は、心理学に詳しい専門のアドバイザーから、心理カウンセリング等を通して的確な助言を受けることがあります。また、テレビやネットで紹介されているちょっとした心理学の話が、子育てにおいて何らかのヒントになることもあります。していきます。

子どもを叱ると怒るの違い

子どもを育てるためには、叱ることは必要です。なぜなら、子どもの善悪の区別がまだできていないため、何が悪いのか、あるいは何が良いのかが判別できないからです。

もし、叱られることなく大きくなると、悪いことを悪いと感じずに、平気でやってしまう大人になります。そして、常識のないやつだと言われたり、敬遠されたり嫌われたりして、社会生活をうまくやっていけなくなります。

子どもをちゃんと叱ることは親の義務であり、責任であり、とても重要なことです。

しかし、叱ると感情的に怒ることが全く別のものであることを理解しなければいけません。

感情に任せて怒ることは、場合によっては子どもの心に傷を残すことになったり、人間に対する不信感や恐怖感を抱くことになります。さらに、親の顔色をうかがい、恐怖の中で生活することになってしまいます。

子どもが感情的に怒られながら育つと、将来的に非行に走ることにつながることもあります。

叱ることと、感情的に怒ることを明確に区別し、きちんと子どもを叱った場合は、その場の雰囲気で自分のためを思って注意していると子どもは理解します。

そして、悪いことは悪いと認識し、正しく成長することになります。

子どもが「見て見て」と言っている時は受け止めましょう

子どもが言葉を話せるようになり、3歳くらいになると親に「見て見て」と些細なことを見せようとします。これを何度も連発するため、大人にとっては相手にするのが面倒になります。しかし、決して「うるさい」と冷たく対応してはいけません。

子どもが「見て見て」とひっきりなしに言うのは親と一緒であること、同じ感覚を持っているということを共感したいという心理です。また、一種の甘えることであります。

子どもは自分の甘える行動を大人に受け入れると、その大人に対して安心感を感じます。

この安心感はやがて自己肯定感につながるため、3歳頃の幼児期にみられる甘える行動は、どんどん受け入れてあげて下さい。

「見て見て」と言っている時にも、「すごいね」、「ほんとだね」と言ってあげることが重要となります。親に共感されることで子どもは安心感を得ることができます。

子ども時代の遊びは、将来の仕事につながる

子どもにとって「遊び」とは世界をするための大切なきっかけであります。

例えば積み木で遊ぶと、木を積めるということから重力や木の質感、積み方の工夫等といった色んな側面で学ぶきっかけになります。

そして、大人になり、社会に出てからこの積み木で遊んだ経験を基盤として、モノづくりを行えるようになることがあります。

また、ゲームで遊ぶことでも様々なことを学ぶことができます。文字や絵の認識能力や、脳内と指先の連携、さらにゲーム内で頭を使うことがあるため、頭が良くなることがあります。そして、コンミューターに慣れ親しむこともできるため、将来にパソコンやインターネットを使いこなすためには大切な経験になります。

ボール遊びや砂場遊びでも、社会性を学ぶきっかけになりますし、遊びは子どもの成長過程として必要なものです。

子どもにはどんどん遊ばせることで、将来にいい影響を与えることができます。

子ども同士のケンカには親は介入しない

基本的に子どもは他の子どもとケンカするものです。むしろ、ケンカをしない子どもの方がおかしいかもしれません。

そして、ケンカをすることで、対人関係を学び、自分の主張と相手の主張があるということを実体験として学ぶことができます。そのため、子ども同士のケンカには親が介入しないことが大切となります。

ケンカが始まって、ケンカが収束する。仲直りをする、あるいは友達と絶好するといった一部始終を子ども自身で体験する必要があります。

このような体験で、友達と絶好することの辛さや、ケンカした後に仲直りをする方法を学ぶことになります。さらに、他人に謝ることの大切さも学んだり、様々なことを子どもなりに学ぶきっかけになります。

子ども同士でケンカすることで得られる実体験は、人間形成において重要なものとなります。ただし、刃物や凶器を使いだしたり、あまりにも危険な行動が見られた場合には、親がそれを止める必要があります。

子ども同士のケンカはむやみに介入しないで、危ないことがないか見守る程度で十分です。

早く大人になりたいと思わせると子どもの成長は早まる

子どもが小学生や中学生になると、早く大人になりたいと思わせることで心理面での成長が加速します。そのため、大人になるとどのようないいことがあるかを教えることが重要となります。早く大人になりたいと子どもが思うと、考え方や意識も変わり、早く大人になるにはどのようのことをしたらいいのだろうという心理がはたらき、子どもを成長させることになります。大人になれば遠い場所にも一人で行ける、車の運転もできる、自分で選んだ仕事を頑張ることもできる等といったことを話し、大人になることに対してポジティブなイメージを与えるといいです。そうすることで、子どもの精神的な成長が一気に加速します。

逆に大人になることにネガティブなイメージを持たせてしまうと、大人になりたくないという心理が子どもの中ではたらき、精神的に未熟なままになってしまいます。大人になるための成長を避けて、あえて子どものままでいようと思ってしまいます。そのため、大人になってからの辛いことや、苦しいことは必要最低限伝える程度で大丈夫です。

大人になると自然と辛いことや苦しいことに直面して、必ずと言っていいほど大人になってからの苦労は自分で学ぶため、幼少期に教える必要はあまりありません。